vimの必要性とviの違い
端末からテキスト形式のファイルを編集するには、テキストベースで動作するエディタが必要です。今回はLinux系のOSで広く使われているvimというテキストエディタを使ってみました。
vimはviというエディタに機能が追加された高機能なエディタです。2000年以降のOSは、viに代わってvimが標準装備されるようになってきており、Ubuntuでもコマンドラインからviと入力するとvimが起動されました。
メモ帳との違い
メモ帳との大きな違いは、ノーマルモード、ビジュアルモード、挿入モード、コマンドモードなどの状態が存在することです。さらにいくつかのモードが存在するようですが、基本的にはこの4つのモードを覚えておけば使えそうな感じです。
- ノーマルモード
起動時のモードで、編集や移動が可能。他のモードからESCを押すことでこのモードに移行できる - ビジュアルモード
領域選択に特化したモード。ノーマルモードからvをタイプすることでこのモードに移行できる。"-- ビジュアル --"と表示される - 挿入モード
文字の入力が可能。ノーマルモードからi,I,a,Aをタイプすることでこのモードに移行できる。"-- 挿入 --"と表示される - コマンドモード
ファイル操作や検索などが可能。ノーマルモードから":","/"," ?"を押すことで移行できる。画面下部に入力した文字が表示される
よく使う操作
内容 | コマンド |
---|---|
新規作成 | :e [存在しないファイル名] |
開く | :e [ファイル名] |
別名で保存 | :w [ファイル名] |
保存 | :w |
終了 | :q |
変更を破棄して終了 | q! |
内容 | コマンド |
---|---|
元に戻す | u |
やり直す | Ctrl + r |
切り取り | d |
一行切り取り | dd |
クリップボードに切り取り | Ctrl + Delete |
コピー | y |
一行コピー | yy |
クリップボードにコピー | Ctrl + Insert |
貼り付け(カーソルの左) | P |
貼り付け(カーソルの右) | p |
クリップボードから貼り付け | Shift + Insert |
範囲選択 | v(ビジュアルモードに移行) |
すべて選択 | 1GvG(ビジュアルモードに移行) |
内容 | コマンド |
---|---|
上 | k または ↑ |
下 | j または ↓ |
左 | h または ← |
右 | l または → |
行の先頭に移動 | 0 |
行の末尾に移動 | $ |
ファイルの先頭に移動 | 1G |
ファイルの末尾に移動 | G |
指定行に移動 | (指定した行)G |
ページを前に移動 | Ctrl + f |
ページを後ろに移動 | Ctrl + b |
内容 | コマンド |
---|---|
検索 | / |
次を検索 | n |
前を検索 | N |
内容 | コマンド |
---|---|
ノーマルモード切替 | ESC |
インサートモード切替 | i(カーソルの左にinsert) I(行の先頭にinsert) a(カーソルの右からappend) A(行の末尾からappend) |
ビジュアルモード切替 | v |
削除 | DEL |
改行の削除 | J |
感想
最低限の操作は覚えられたと思うので、ほかにも色々な機能があるのでおいおい覚えていこうと思います注1:viではコピーのことはヤンクと呼びます
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